新年度、新入社員がやってきた
4月。会社に新入社員が入ってきた。
私の働くこの会社では、毎年10人ほどの新入社員が入社する。
スーツ姿がぎこちなく、どこか緊張している彼らの姿を見ると、「あぁ、またこの季節が来たな」と実感する。
私は47歳、東京で単身赴任をしている部長職。
20年以上この業界で働いてきたが、新入社員が入るたびに、自分の新人時代を思い出す。
「私も、あんな時代があったんだよな。」
彼らが不安そうに名札を胸につけているのを見ていると、昔の自分と、そして成長していく子どもたちのことが自然と思い浮かぶ。
1. 私が新入社員だった頃を振り返る
27年前、私も新入社員として社会に出た。
当時の私は、地元・新潟の大学を卒業して、今の会社に就職。
東京での研修に参加するため、慣れない満員電車に揺られながら通勤していたのを思い出す。
当時は、「仕事とはこういうものだ」とか「社会人としてのマナー」とか、そういう知識はほとんどゼロだった。
今の新入社員たちは、スマホやSNSを使いこなし、情報収集も得意だろう。
でも、社会の現実に直面した時の戸惑いは、きっと今も昔も変わらないはずだ。
私自身、最初の頃はとにかく失敗ばかりだった。
✔ 取引先の名前を間違えて怒られる
✔ メールの返信が遅くて上司に指摘される
✔ 資料作成のミスで先輩に迷惑をかける
毎日が「学び」の連続で、何が正解なのかすら分からなかった。
ただ、失敗しながらも先輩や上司に支えられて、少しずつ成長していったのを覚えている。
2. 今の新入社員に感じること
最近の新入社員を見ていて思うのは、「優秀だけど、不安そう」ということだ。
彼らは、大学時代にインターンを経験していたり、PCスキルや英語が堪能だったりする。
私たちの世代よりも、情報収集力や効率化の意識が高い。
でも、その一方で、やたらと「正解」を求めたがる印象がある。
✔ 「このやり方で合っていますか?」とすぐに確認する
✔ 指示がないと動けない
✔ 失敗を過度に恐れている
もちろん、慎重に進めるのは大事だ。
ただ、社会に出てみると、「答えのない問題」に向き合うことが多い。
その時に、どれだけ自分で考え、行動できるかが成長のカギになる。
「まずはやってみる。」
それが大事なのだと、彼らにどう伝えればいいか、いつも考えている。
3. 子どもたちの未来を考える
私は2人の子どもがいる。
✔ 17歳の長女・美咲(理系女子でITエンジニアを目指している)
✔ 14歳の長男・亮太(スポーツ好きで理学療法士になりたいと言っている)
新入社員を見ていると、「この子たちが社会に出る時は、どうなっているんだろう」と自然と考えるようになった。
今の時代、終身雇用は当たり前じゃない。
私たちの時代は、「会社に入れば一生安泰」という価値観があったが、今は違う。
AIやロボットが進化し、仕事の形もどんどん変わっている。
だからこそ、「会社に依存しない生き方」が必要になるんじゃないかと思う。
例えば、娘の美咲はITエンジニアを目指しているが、この業界はフリーランスやリモートワークも多い。
息子の亮太は理学療法士になりたいと言っているが、医療業界もどんどん進化している。
この子たちが社会に出る頃には、今とは違う働き方が求められるかもしれない。
4. 親として、何を伝えたいか
新入社員を見て思うのは、「社会に出る前に知っておいた方がいいこと」があるということ。
私が子どもたちに伝えたいのは、次の3つだ。
◆ 1. 失敗を恐れないこと
「正解がない世界」で生きていくためには、まずやってみることが大事。
失敗しても、それをどう活かすかが重要なんだ。
◆ 2. 自分で考えて動ける力をつけること
指示を待つだけでは、成長できない。
何か問題が起きた時、「どうすれば解決できるか?」を自分で考えられる力をつけてほしい。
◆ 3. 変化を受け入れること
世の中はどんどん変わる。
今ある仕事が10年後もあるとは限らない。
だからこそ、新しいことに柔軟に対応できる力が必要だ。
5. 私自身も変わり続ける
47歳になった今、新入社員や子どもたちを見て、「私もまだまだ成長しなきゃな」と思う。
学ぶのに遅すぎることはない。
時代が変わるなら、私も変わる。
仕事のやり方も、考え方も、どんどんアップデートしていくつもりだ。
そして、新入社員や子どもたちに伝えられることがあるなら、しっかりと伝えていきたい。
まとめ:新入社員を見て思うこと
✔ 私も昔は新入社員だった。
✔ 今の新入社員は優秀だけど、正解を求めすぎる傾向がある。
✔ 子どもたちの未来は、今よりもっと変化が激しいはず。
✔ だからこそ、「失敗を恐れず、自分で考え、変化を受け入れる力」を持ってほしい。
私自身も、まだまだ学び続けるつもりだ。
新入社員と一緒に、自分も成長していこうと思う。
「社会に出てからの本当の学びは、ここから始まる。」
そう思いながら、新入社員たちの成長を見守っていくつもりだ。
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