夫のファッションに無頓着だった過去
「そのシャツ、もうヨレヨレだよ…。」
何度そう言ったことか。
夫の誠一は、元々ファッションにあまり興味がないタイプだった。
「着られればいい」という考えで、何年も同じ服を着続けることが当たり前だった。
特に新潟で暮らしていた頃は、スーツ以外の服をあまり買うこともなく、私が選んだ服を何となく着るだけ。
単身赴任で東京に行くことになっても、「仕事さえちゃんとしていれば、見た目は関係ない」と思っていたらしい。
でも、あるとき夫自身が気づいたのだ。
「見た目も仕事の一部」 なのだということに。
仕事の付き合いで外食する機会が増え、周りの同僚や取引先の人たちの服装を見て、
「自分だけが時代遅れかもしれない…」と感じるようになったそうだ。
そんな夫を見て、「じゃあ、これを機に少しずつ変えていこう」と私は思った。
ファッションに無頓着な夫に対して、妻としてどのようにサポートすればいいのか?
私なりに考えたポイントをまとめてみることにした。
1. 夫のファッション改革は「否定」から始めない
一番やってはいけないのは、「なんでそんなダサい服着てるの?」と否定すること。
自分の服装にこだわりがない人ほど、他人からの指摘に敏感だ。
✔ 「もう少しオシャレしてみたら?」
✔ 「こういう服、絶対似合うと思うよ!」
まずは、ポジティブな声かけ から始めることが大事。
夫の場合、「見た目を気にした方がいい」と自分で気づいたタイミングだったので、
私が「じゃあ、少しずつ変えてみようか」と提案すると、意外とすんなり受け入れてくれた。
もし「俺はこのままでいい」と頑なに拒否する場合は、「一緒に選んでみようよ」と誘う のがいいかもしれない。
「ダサい」ではなく「もっと素敵になるよ」という伝え方を意識した。
2. まずは基本アイテムから揃える
夫のワードローブを整理してみると、やたらと古い服が多い。
しかも、色あせたポロシャツ、シルエットが崩れたジーンズ、10年以上着続けているジャケット…
ファッションに無頓着な人ほど、「服の賞味期限」を気にしない。
だからこそ、まずは基本のアイテムを揃えて、清潔感のある着こなしを意識することが大切だと思った。
◆ 夫のファッションを変える基本アイテム
✔ シンプルなシャツ(白・ネイビー・グレー) → どんな場面でも使える
✔ ジャケット(カジュアルなものも1着) → 仕事以外でも着られる
✔ スラックスや細身のチノパン → ダボダボのパンツは卒業
✔ 清潔感のある靴(スニーカーも買い替え) → くたびれた靴はNG
夫のようにファッションを気にしてこなかった人は、
まずは「定番のシンプルなアイテム」を揃えることが大事だと実感した。
3. 服を選ぶときは「夫の好み+少しのアレンジ」
いきなり全身コーディネートを変えようとすると、夫も戸惑う。
だから、「夫の好みを尊重しつつ、少しずつアップデートする」 ことを意識した。
例えば、夫は昔からポロシャツが好きだった。
でも、色あせたものやヨレヨレのものばかり着ていたので、
✔ 色味を落ち着いたものに変える(ネイビー、カーキ、グレーなど)
✔ 少し細身のシルエットを選ぶ
こうするだけで、だいぶ印象が変わる。
「新しいポロシャツ、いいね!」と褒めると、「そう?」と照れながらも嬉しそうだった。
男性は、意外と「褒められるとその気になる」 ところがあるので、ここはうまく活用するのがポイント。
4. 一緒にショッピングに行く
「服を買いに行くのが面倒くさい」と言う夫には、一緒にショッピングに行く のも効果的だった。
以前は、私が選んで買ってきた服をただ着るだけだったけど、
一緒にお店に行って試着すると、「こっちの方がいいかも」と自分で選ぶようになった。
男性は「自分に似合う服がわからない」ことが多い。
だからこそ、試着して「こっちの方がすっきり見えるね」とか「こっちの色の方が顔色が明るく見えるよ」とアドバイスすると、納得しやすい。
5. 清潔感が何より大事!
どんなにオシャレな服を着ていても、清潔感がないと台無し。
特に40代後半になってくると、服よりも「身だしなみ」が重要になってくる。
✔ シワだらけのシャツを着ない → アイロンが面倒なら、ノンアイロンシャツを活用
✔ 靴やバッグを定期的に手入れする → くたびれた靴は印象を悪くする
✔ 髪型も意識する → 伸びっぱなしの髪はNG
夫も最初は「そんなに気にしなくていい」と言っていたけれど、
「同じ服でも、手入れ次第で印象が変わるよ」と伝えると、意識するようになった。
まとめ:妻として夫のファッションをサポートするポイント
✔ 否定せずに、ポジティブな声かけをする
✔ まずはシンプルな基本アイテムを揃える
✔ 夫の好みを尊重しつつ、少しずつアップデートする
✔ 一緒にショッピングに行くことで、自分で選ぶ力をつけてもらう
✔ 服だけでなく、清潔感も意識する
夫のファッションが変わると、本人の気持ちにも変化がある。
以前は「服なんてどうでもいい」と思っていた夫が、
「このシャツ、いい感じかも」と言い始めるようになったのだ。
「見た目を変えることは、自信につながる。」
夫のそんな変化を感じながら、これからもサポートしていこうと思う。
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