【父親のファッションを見て思うこと】中学生が考える「服装」と「第一印象」

「このジャケット、どうかな？」

父が、鏡の前で自分の姿を確認しながらつぶやいた。

正直、びっくりした。
今までの父は、ファッションにまったく興味がなかったはずだ。
休日はいつも、よれたTシャツに色あせたジーンズ。
そんな父が、ジャケットを羽織って鏡を見ているなんて。

母が「最近、お父さんは服に気をつけるようになったのよ」と言っていたけれど、本当だったんだ。

父は今、東京で単身赴任中。
仕事の関係で、取引先と食事をする機会が増えたらしい。
周りの人たちがみんなオシャレなのを見て、「さすがに自分も気をつけないと」と思ったのだとか。

「見た目なんて気にしないタイプだったのにな…」

父の変化を見て、僕も「ファッションって、そんなに大事なのか？」と考え始めた。

僕は今14歳の中学生。
将来は理学療法士になりたいと思っているけれど、正直、ファッションにはあまり興味がない。

✔ 服は動きやすければいい
✔ スポーツブランドのTシャツがあれば十分
✔ 髪型は適当に整えておけばいい

そんな感じだった。

友達の中には、「このブランドのスニーカーがかっこいい」とか、「流行りのファッションはこうだ」とか、服にこだわるやつもいる。
でも、僕は「そこまで気にしなくてもいいんじゃないか？」と思っていた。

だけど、父がファッションを変えたことで、僕も少し気になり始めた。

父がファッションを気にするようになった理由を聞くと、こんなことを言っていた。

「やっぱり、見た目って大事なんだよな。」

最初はピンとこなかったけれど、よく考えてみると、僕の周りにもそういうことはある。

✔ 初めて会った先生が、スーツを着てビシッとしていると「この先生、できる人かも」と思う
✔ 友達が新しい服を着てくると「なんか雰囲気変わったな」と感じる
✔ 逆に、服がヨレヨレで清潔感がない人は「なんかだらしないな」と思われる

つまり、服装は「その人の印象を決める要素のひとつ」になっているんだ。

父も、「仕事相手に与える印象をよくしたい」と思って服を見直したらしい。

「そう考えると、僕も少しは気をつけた方がいいのかも…？」

とはいえ、いきなり「オシャレになろう！」とは思えない。
だから、まずは「自分にとって大事なポイント」を考えてみることにした。

父の話を聞いていて、ファッションに詳しくなくても 「清潔感」 だけは大事だと感じた。

✔ 服にシワがないかチェックする
✔ 靴が汚れていないか気をつける
✔ 髪型を適当にせず、きちんと整える

これくらいなら、僕でもできる。
スポーツをやっていると、どうしても汗をかくし、服が乱れやすい。
だからこそ、「身だしなみを整えること」 を意識しようと思った。

父がファッションを変えたことで気づいたのは、「自分に合う服を選ぶと、雰囲気が変わる」ということ。

父は、昔はダボダボのジーンズをよく履いていた。
でも、母が「細身のパンツの方がスッキリ見えるよ」とアドバイスしたらしい。
結果、父はシュッとした印象になり、「意外と悪くないな」と思ったらしい。

「僕も、自分に似合う服ってあるのかな？」

普段は適当に選んでいるけど、たまにはちゃんと選んでみてもいいかもしれない。

父の話を聞いて思ったのは、ファッションには「場にふさわしい服装」があるということ。

例えば、
✔ スポーツをするとき → 動きやすい服装
✔ 友達と遊びに行くとき → ちょっとおしゃれな服
✔ 将来、仕事をするとき → きちんとした服

今はまだ仕事をしていないけれど、大人になったら「服を選ぶ力」も必要になる。
父がファッションを気にするようになったのも、「仕事の場面に合った服を選ぶため」だったんだろう。

✔ ファッションは第一印象を左右する
✔ 清潔感を意識するだけで、印象は変わる
✔ 「自分に似合う服」を知ることも大切
✔ 服装はTPOに合わせて選ぶもの

父がファッションを気にするようになったことで、僕も「服のことをもう少し考えてみようかな」と思うようになった。

今まで「動きやすければいい」としか思っていなかったけど、少しだけ「自分に合う服」を意識してみようと思う。

「ファッションに興味を持つ」って、大人への第一歩なのかもしれない。

父の変化を見ながら、僕も少しずつ、自分のスタイルを見つけていきたい。