【PTA役員に推薦された!】保護者目線で考えるメリットと注意点

若草色のジャケットを着た女性 母親・妻の視点

突然の「推薦」に戸惑う

「○○さん、次年度のPTA役員に推薦されています」

そんなお知らせが、息子の亮太の中学校から届いたのは、年度末の慌ただしい時期だった。

推薦? どうして私が?

正直、最初は驚きと戸惑いの気持ちが大きかった。
私は今、保育士としてフルタイムで働きながら、Webライターとして副業もしている。
平日は朝から夕方まで勤務、夜は原稿作成や家事、家族との時間。

そこに「PTA役員」という新たな役割が加わる…?

でも、その一方で、心のどこかで「そろそろこういう地域の役も経験しておくべきなのかもしれない」という気持ちもあった。
息子も中学2年生になり、学校生活の中心にいる時期。
彼の成長を見守る立場として、PTAという関わり方も意味があるかもしれない。

今回は、「PTA役員に推薦された」という出来事をきっかけに、私なりにPTA活動について感じたことや考えたことを整理してみたいと思う。


1. PTA役員って何をするの? 具体的な仕事内容とは

まず、PTA役員と聞いて思い浮かぶのは、なんとなく「大変そう」というイメージ。

でも実際は、学校や地域によってPTAの内容や活動量はかなり違う

私が通う中学校の場合、主な活動内容は以下のようなものだった。

◆ PTA役員の主な業務

  • 定例会議(月1回〜2ヶ月に1回)
  • 学校行事のサポート(体育祭、文化祭など)
  • 登下校の見守り当番
  • 広報誌の編集や配布
  • 地域清掃や交通安全キャンペーンの協力

担当する役割にもよるけれど、「広報」や「会計」など、特技を活かせるポジションもある
私の場合、Webライターとしての経験があるので、「広報」ならやれそうだなと思った。


2. PTA役員を引き受けるメリットってあるの?

多くの人が「面倒そう」「忙しい」「誰もやりたがらない」というイメージを持つPTA役員だけれど、
私は改めて「やってみてもいいかもしれない」と思った。

なぜなら、実はPTA役員には、保護者として得られる“見えないメリット”が多いからだ。

◆ メリット①:学校の内側が見える

普段は、子どもがどんな先生に教わっているのか、どんな校内の雰囲気なのかは、懇談会や配布プリントだけではなかなか分からない。

でも、PTAとして学校に関わることで、教師や学校の方針をより深く理解できるようになる。
亮太がどういう環境で毎日を過ごしているのかを知ることは、母としてとても貴重なことだと思った。

◆ メリット②:他の保護者とつながれる

中学校になると、小学校時代と比べて、保護者同士のつながりが希薄になる。
でも、PTAに参加すれば、同じ学年・クラスの保護者と自然に知り合える

これは、いざというときの情報交換や、子どもの交友関係を把握するうえでも役立つ。
働きながら子育てしている身としては、横のつながりがあるだけでも安心感がある。

◆ メリット③:地域との接点が増える

PTA活動の中には、地域の行事に協力するものもある。
例えば、防犯活動や地域清掃など。

自分が住んでいる地域の課題や取り組みを知るきっかけになり、「地域で子どもを育てる」という意識が芽生えるのも大きなプラスだと感じた。


3. 忙しい中でPTA役員をやるために気をつけたいこと

とはいえ、現実問題として時間的な余裕は限られている。
フルタイム勤務に副業、家事、育児。どれも中途半端にはしたくない。

だからこそ、無理なくPTA役員を務めるためには、いくつかの工夫や注意点が必要だと思った。

◆ 1. 事前に活動内容と負担を確認する

何も知らずに引き受けて、「こんなに大変だとは思わなかった」となるのは避けたい。
候補者になった時点で、どのくらいの頻度で集まりがあるのか、平日か休日か、役割はどう分担されているかをしっかり確認することが大事。

時間が限られている人こそ、「情報収集」が鍵になる。

◆ 2. 得意分野を活かせる役割を選ぶ

私は文章を書くことが得意なので、「広報担当」が合っていると感じた。
逆に、会計や資料作成などの事務作業は苦手。

すべてを完璧にこなす必要はない。
得意なことを活かして、少しでも役立てればそれでいい

役割分担が明確になっているPTAなら、無理なく続けられるはず。

◆ 3. オンライン対応が可能か確認する

最近は、PTAの集まりや会議もオンライン対応が増えている。
在宅ワークや副業との両立を考えると、対面よりも柔軟に参加できるオンラインの方がありがたい

ZoomやLINEグループを活用するなど、デジタルツールを使いこなせるPTAであれば、負担は軽くなる可能性もある。


4. PTAを通して息子と向き合う時間に

最後に思ったのは、PTAを通じて、息子・亮太のことをもう一度しっかり見つめ直す時間にもなるということ。

中学2年生という年頃は、大人でも子どもでもない微妙な時期。
自立心も強くなり、親との会話も少しずつ減ってきた。

でも、PTA活動を通じて学校と関わることで、
「今、亮太はどんな環境にいて、何を感じながら過ごしているのか」を、少しでも理解できるのではないかと思った。

「お母さん、今日学校来てたでしょ?」
なんて言ってくれたら、ちょっと嬉しいなと密かに思っている。


まとめ:PTA役員は「自分のため」でもある

✔ PTA役員は、学校や子どもの様子を知るチャンス
✔ 保護者同士・地域とのつながりもできる
✔ 自分の得意分野を活かして無理なく関わることが大事
✔ 負担を減らす工夫(オンライン・役割分担)ができれば、働きながらでも十分可能

子どものためにと思って始めるPTA活動だけれど、
結果的に、「自分のため」にもなる活動なのかもしれない。

だから私は、推薦されたことを前向きにとらえ、
自分の生活や働き方とバランスを取りながら、
無理のない範囲で関わってみようと思っている。

いつか、「PTAやってよかった」と言える日がくると信じて。

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