「えっ、家事代行ってお父さんも使ったの?」
先週の週末、久しぶりに家族そろっての夕飯を食べていたとき、
お母さんがふとこんな話をした。
「この前ね、転んで手首を痛めちゃって。家事ができなかったから、家事代行サービス頼んだの」
すると今度はお父さんが続けて、
「実は俺も、単身赴任先の東京で初めて家事代行使ってみたんだ。部屋もピカピカになるし、想像以上に良かったぞ」
……えっ。
正直、最初はびっくりした。
お母さんが家事代行を使うのも驚きだったけど、
まさかお父さんまで!?
でもそのあと、2人とも少し照れくさそうにしながらも、
「助かった」「心が軽くなった」と話しているのを聞いて、
僕の中に、ある気持ちが湧いてきた。
「両親にも、家事を休める日があっていいんだな」と。
1. 毎日“当たり前”のように家事をこなす両親
僕は14歳の中学2年生。
今はスポーツの部活は休んでいて、リハビリをしながら勉強と向き合う毎日。
だから家にいる時間は増えてるけど、
正直、家事のことはあまり意識してなかった。
✔ 朝起きたら朝ごはんが用意されていて
✔ 制服はいつの間にか洗って畳まれていて
✔ 夜は温かいご飯が待っていて
✔ トイレもお風呂も常に清潔
でも、それって全部“誰かがやってくれてること”なんだよな。
特にお母さんは、保育士として朝早くから働いて、帰ってからも休む暇なく家事。
副業でライターの仕事までしてるっていうのに、
「ご飯作るの面倒くさい」とか「掃除したくない」とか、文句を言ってるのを聞いたことがない。
お父さんだって、東京でひとり暮らししながら、毎日仕事。
それに加えて掃除・洗濯・食事の準備までこなすのは、大変なはず。
今まで、「家事は親の仕事」だと、どこかで思っていた自分がいたけど、
家事代行の話を聞いて、改めて両親のすごさに気づかされた。
2. 家事代行って、贅沢じゃないんだ
「家事代行」って言葉を聞いたとき、最初は「お金持ちが使うもの」と思った。
ドラマとかで見た、“家政婦さん”みたいなイメージ。
でも実際はそうじゃなかった。
- 必要なときに、短時間だけ頼める
- 掃除や洗濯、料理の下ごしらえなど、忙しいときに助けてくれる
- 1回数千円でお願いできるサービスもある
それを知って、「家事代行って、便利で現実的な選択なんだな」と思った。
そして何より、“頑張りすぎてしまう人を、そっと助けてくれる存在”なんだと感じた。
お母さんは「ちょっと頼るだけで、気持ちがすごく軽くなった」って言っていたし、
お父さんも「部屋がきれいになると、気分も前向きになる」って話していた。
家事って、単なる“作業”じゃなくて、
心の安定とか、生活のリズムとかに、ものすごく関わってるんだな。
3. 僕にもできることがあるはずだ
そんな話を聞いて、僕はふと思った。
「家事を全部親に任せるのって、当たり前じゃないよな」
これまで「手伝いなさい」と言われてから、
しぶしぶ食器を下げたり、ゴミを出したりはしていたけど、
自分から進んで家事をやろうと思ったことは、あまりなかった。
でも、親だって疲れるし、体調を崩すことだってある。
だからこそ、“自分にできること”を、少しずつ増やしていきたいと思った。
たとえば――
✔ 自分の洗濯物を自分で畳む
✔ 週に一度は夕飯の配膳を担当する
✔ 休日に掃除機をかける習慣をつくる
✔ ゴミの分別をしっかり理解して、毎朝出せるようにする
そんな小さなことでも、積み重ねれば家族の助けになる。
そして、将来一人暮らしをしたときや、理学療法士になって誰かをサポートするときにも、
“自分のことを自分でできる力”って、絶対に役立つと思う。
4. 家族の“支え合い”ってこういうことかも
家事代行のエピソードは、
「誰かに任せてもいい」「頼ってもいい」ってことを教えてくれた。
でも同時に、
「自分も少しずつ、家族を支える側に回っていいんだ」とも思えた。
支えるって、特別なことじゃない。
洗濯物を取り込んだり、食器を片づけたり、
「ありがとう」って言葉をかけるだけでも、相手の疲れは少し軽くなる。
これからは、そういう小さな行動をちゃんと意識していきたい。
自分も“家族の一員”として、できることをやっていきたい。
まとめ:家事を任せることも、助け合いの一つだった
✔ 両親が家事代行を使ったことで、日々の家事の大変さに気づいた
✔ 家事代行は、贅沢じゃなく“頼れる選択肢”だった
✔ 親に感謝すると同時に、自分も家事を学ぶ必要性を感じた
✔ 家族って、支え合うことで成り立っている
✔ 僕もこれから少しずつ、家事の“戦力”になれるようにしていきたい
「家事を人に任せるのは、悪いことじゃない」
それに気づいたのと同時に、
「家事は誰か一人が背負うものでもない」ってことも学べた気がする。
今までは気づかなかった“家の中の働き”を、
これからはもっと見えるようにして、できることを増やしていこう。
家事を頑張るお母さん、お父さん。
そして、そんな2人をちょっとずつ支えられる僕でいられるように。
――次の休みは、家族みんなのために、掃除機かけてみようかな。
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