お父さんが不用品回収を考えているらしい
「今度単身赴任が終わるとき、いらないものいっぱい処分しなきゃならないんだよな」
夕飯のあと、リビングで何気なくそんな話をしていたお父さん。
東京での単身赴任もそろそろ終わるらしく、引っ越しに向けていろいろ考えているらしい。
洗濯機とか、古くなった家具とか、引っ越し先に持っていかないものはどうするか――。
結局、不用品回収サービスを使うかもしれない、という話だった。
それを聞いて、僕はふと疑問に思った。
「不用品って、ただのゴミなのかな? それとも、何かに生まれ変わる資源なのかな?」
1. 僕たちの身の回りには、“不用品”があふれている
ちょっと部屋を見回してみるだけでも、
「いらないかもしれないもの」はたくさんある。
✔ サイズが合わなくなった服
✔ 壊れたイヤホン
✔ 使わなくなったタブレット端末
✔ ボロボロになった教科書やノート
今はまだ現役で使っているけど、
いつかは全部“不要なもの”になる。
でも、それって本当に「ゴミ」なのかな?
例えば、タブレットの中にはリチウム電池が入っているし、
服だって素材によってはリサイクルできるかもしれない。
「不用品=ただのゴミ」という考え方は、もしかしたら違うのかもしれない。
2. 不用品は“ゴミ”と“資源”に分かれる
少し調べてみると、不用品には大きく分けて2つのパターンがあるらしい。
◆ 1. 本当に廃棄するしかない「ゴミ」
- 壊れて修理できない家電
- 使用期限が切れた食品や薬
- 衛生的に再利用できないもの(古い寝具など)
こういうものは、安全や健康のためにも、
適切に処分するしかない。
◆ 2. リサイクルできる「資源」
- 小型家電(スマホ、タブレット、ゲーム機など)→ 資源ごみとして回収
- 衣類(綿、ウール製品)→ 古着回収やリユース
- 家具や家電 → まだ使えるならリサイクルショップへ
つまり、「使えないもの=ゴミ」「使えるもの=資源」
というわけじゃない。
処分の仕方や、引き渡す相手によって、“資源”に生まれ変わる可能性があるってことだ。
3. リサイクルって、実はすごく大事なことだった
授業でも「SDGs(持続可能な開発目標)」について習ったけど、
リサイクルはその中でも重要なテーマだ。
例えば――
- 小型家電に含まれるレアメタル(金、銀、銅など)を再利用することで、新たな資源採掘を減らせる
- 布製品をリサイクルすることで、環境負荷(水の使用量やCO₂排出量)を抑えられる
- プラスチック製品を再生すれば、新しい製品の材料になる
もし全部ゴミにして埋め立てたり焼却したりしていたら、
地球の資源はどんどん減ってしまう。
だから、不用品を“ただのゴミ”にしない努力って、
地球を守るためにも、すごく大事なことなんだと思った。
4. 僕にもできることはあるはず
じゃあ、中学生の僕にもできることって何だろう?
考えてみたら、意外とたくさんあった。
✔ 壊れたスマホやタブレットは「小型家電リサイクル」に出す
✔ 着なくなった服はゴミにせず、リユースショップに持っていく
✔ 勉強机や本棚も、必要ないならフリマアプリで譲る
✔ そもそも、モノを無駄に買わない
たとえ一人分でも、
そういう小さな行動が積み重なれば、
未来の地球を少しでも良くすることにつながるかもしれない。
しかも、リサイクルに出すときに、
「この製品、どんな素材でできてるんだろう?」って考えるクセがつけば、
理学療法士を目指す僕にとっても、
モノの仕組みを理解する力になる気がする。
5. 不用品に“最後の役割”を与えられるかどうか
不用品になるのは、モノにとって「役割を終える瞬間」。
でも、そのあとに“もう一度誰かの役に立つチャンス”があるかもしれない。
お父さんが使おうとしている不用品回収サービスも、
ただ「捨てる」だけじゃなくて、
リサイクル可能なものはきちんと選別して、再資源化してくれるところも多いらしい。
それなら、単に「ゴミにする」のとは違う。
「モノに最後の役割を与える」っていう考え方、すごくいいなと思った。
自分の持ち物にも、
ちゃんと最後まで責任を持つ。
そんな気持ちを、これから大事にしていきたい。
まとめ:不用品は“ただのゴミ”じゃなかった
✔ 不用品は、処分の仕方によってゴミにも資源にもなる
✔ リサイクルは、地球を守るための大事な行動
✔ 僕たち一人ひとりにも、小さなリサイクル活動ができる
✔ モノに「最後の役割」を与えることが、持ち主としての責任
普段はあまり意識しないけれど、
家の中にある一つひとつのモノには、
作った人たちの努力や、使われた資源が詰まっている。
だからこそ、
使い終わったあとも、「どうやって送り出すか」をちゃんと考えたい。
不用品はゴミじゃない。
「未来につながる資源」でもある。
そんなふうに思えたのは、
お父さんの単身赴任の終わりがきっかけだった。
これからは、モノともっと“いい別れ方”ができる人間になりたい。
そんなことを、僕は今、考えている。
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