「ちょっと高いけど、長く使えそうな傘を買ったんだ」
東京で単身赴任中の夫・誠一から、
そんなLINEが届いたのは、6月のじめじめした雨の日のことだった。
地下鉄通勤の彼にとって、
雨に降られるのは家から駅までのわずか数分間。
それでも、梅雨の時期は毎日のように傘が必要になる。
そんな彼が、
いつものコンビニ傘やワンシーズンで壊れてしまう折り畳み傘ではなく、
「ちょっと高いけど、しっかりした傘を買った」というのだ。
保育士として働き、
Webライティングも副業としてこなしている私にとっても、
「長く使えるものを選ぶ」という考え方は、とても響くものがあった。
でも、ふと思った。
“長持ちするものを選ぶ理由”って、本当にお金の節約だけ?
実は、そこにはもっと深い意味があるんじゃないか――
そんな気持ちで、今回は傘をきっかけに
「モノ選びの基準と人生のバランス」について、私なりに考えてみることにした。
1. 「安いものを買い替える」から「いいものを長く使う」へ
数年前までの我が家は、
どちらかといえば“その場しのぎ”の買い物が多かった。
✔ コンビニで買った透明ビニール傘
✔ ネットのセールでつい買ってしまったバッグ
✔ 安かったから買ったけど、すぐに壊れてしまった財布
結果的に、
「結局また買い直し」
「思ったより使わなかった」
そんな経験が多かった気がする。
でも最近は、
✔ 本当に必要か?
✔ 長く使えるか?
✔ 手入れがしやすいか?
そんな視点で買い物を考えるようになった。
誠一の傘の選び方は、まさにその象徴だった。
2. 長持ちする傘の魅力は、節約以上に「安心」と「快適」
誠一が選んだ折り畳み傘は、
- 風に強くて壊れにくい設計
- 撥水性の高い生地でサッと水を切れる
- コンパクトにたたんでも、広げれば大きなカバー力
もちろん、値段は5,000円以上。
一般的な折り畳み傘と比べると高い。
でも、聞いてみると彼はこう言った。
「雨が降っても、もう焦らなくていいって思えるのが一番大きいかもな」
この言葉が、とても印象的だった。
そう――
“良いものを持つ”って、「安心」と「快適」を手に入れることでもある。
- コンビニで傘を買うために余計な出費をすることもない
- 濡れてスーツが台無しになる不安もない
- 忘れないように気を配ることで、日常が丁寧になる
節約以上に、
「心のゆとり」をもたらしてくれるのが、良質なモノなんだと思った。
3. 同じ視点で選ぶべき「暮らしの道具たち」
傘だけじゃない。
日常の中には、同じように“いいものを選ぶ意味”があるアイテムがたくさんある。
◆ バッグ
安くて軽いバッグは魅力的だけど、
✔ 肩に負担がかかる
✔ 型崩れしやすい
✔ 物の出し入れがしづらい
結果的に、仕事終わりに肩こりが悪化したり、
持ち物がごちゃごちゃしてストレスになったりする。
一方、しっかりした作りのバッグは、
✔ 長時間持っていても疲れにくい
✔ 中身が整っていて忘れ物も減る
✔ 大事にしたい気持ちが自然と生まれる
気持ちよく仕事をするためにも、
道具としての“品質”は、やっぱり大事だと思う。
◆ 靴
私の職場は基本立ち仕事。
長時間動き回っても疲れにくい靴は必須。
一見似ているスニーカーでも、
足のアーチをサポートしてくれるインソールがあるかないかで、
翌日の疲れがまったく違う。
◆ 財布・キーケース・文具類
こういった毎日使う小物も、
「なんとなく」で選ぶのと、
「自分が好きで、使いやすい」ものを選ぶのとでは、
気分も、モチベーションも大きく違う。
4. 「いいものを長く使う」という選択がもたらす変化
誠一の傘をきっかけに気づいたのは、
「長持ちするモノを選ぶことは、人生に向き合う姿勢の現れ」ということ。
✔ 安さに流されず、自分にとっての価値を見極める
✔ 一つのモノに責任を持つことで、モノを大切にする気持ちが育つ
✔ 結果的に、お金の使い方がシンプルになる
さらに言えば、
✔ 使い捨てないことで環境にも優しい
✔ “お気に入り”に囲まれることで気持ちにゆとりが生まれる
それは、「節約」ではなく「選択」なんだと、私は思う。
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5. 子どもたちにも伝えたい、「モノの選び方」
我が家の子どもたちも、
少しずつ「自分で選ぶ」ことが増えてきた。
- 安いけどすぐ壊れる筆箱
- かわいいけど機能性に欠ける水筒
- セールでつい買ってしまった洋服
そんな買い物を見守りながら、
親として思うのは、
「買う経験」も、「失敗する経験」も大切だということ。
でも、同時にこう伝えていきたい。
「長く使えるものを選ぶって、自分を大切にすることなんだよ」
それは、
流行に流されるのではなく、
自分の価値観と向き合って選ぶことでもある。
まとめ:長持ちするモノ選びは、“人生の質”を上げる投資
✔ 長く使える傘は、節約以上に「安心」や「快適さ」をくれる
✔ バッグ・靴・文具など、日常使いのモノこそ品質にこだわりたい
✔ 「いいものを大切に使う」という選択が、心の余裕や丁寧な暮らしにつながる
✔ 節約のためではなく、自分らしく生きるための“選択”としてのモノ選び
✔ 子どもにも伝えていきたい、「モノとのつきあい方」
これからも、
モノを選ぶときは値札だけを見るのではなく、
「その先の自分の暮らし」をイメージすることを大切にしていきたい。
誠一の傘のように、
私も、自分にぴったり合う「お気に入りの一品」を見つけて、
それを大切に使い続けていけたらと思う。
それが、きっと――
慌ただしい毎日を少しずつ、
心地よく、豊かに変えてくれるから。
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