父さんが「自分の祖先を知りたい」って言い出した
最近、父さんがやたらと遺伝子検査とか、自分のルーツについて調べたがっている。
「取引先の人がさ、自分の祖先がどこから来たかって検査でわかったって言っててな。なんか面白そうだと思って」
そんなふうに話していたけど、僕にはちょっとピンとこなかった。
「え?なんでそんな昔のこと気にするの?」
「それって、今とか未来と関係ある?」
正直、僕の頭の中は、
✔ 期末テストの点数
✔ 部活のリハビリのこと
✔ 理学療法士になるための進路
そんな“これから”のことでいっぱいだ。
でも父さんは、「自分がどこから来たのかを知りたい」って、ちょっとワクワクした顔で言っていた。
不思議だった。
だから僕は、自分なりに「なぜ大人は過去のことに興味を持つのか?」を考えてみることにした。
1. 僕たち中学生は“未来志向”の真っただ中
まず、今の僕の生活を思い返してみると、
とにかく未来のことばかり考えているなって思う。
✔ 来週のテスト
✔ 高校受験
✔ どんな職業に就くか
✔ 将来、どこに住みたいか
✔ スポーツで怪我しない体の作り方
毎日が“これからどうするか”の繰り返し。
正直、昔のことを知る意味って、
「社会のテストに出るから覚える」くらいでしかない。
つまり、
僕たちは今、「未来を作る途中」なんだ。
だから、昔のことよりも、
今とこれからのことに自然と目が向くのは当たり前なのかもしれない。
2. 大人は「過去を振り返るタイミング」が増える?
一方で父さんは、
✔ 単身赴任で東京に住み
✔ 新潟に家族を残し
✔ 会社では部長としてバリバリ働いている
そんな父さんが、
ふと「自分の祖先ってどんな人だったんだろう」って思うのは、
今の自分を見直したくなる時期だからかもしれない。
昔のことを思い出すことで、
✔ 今の自分のルーツを再確認したい
✔ この年齢までに何をしてきたか振り返りたい
✔ 残りの人生で何を大事にしたいか考えたい
そういう「振り返り」のタイミングなんじゃないか。
中学生の僕がまだ人生のスタート地点にいるとしたら、
大人はもう“後半戦”に入ってるのかもしれない。
だから、
過去を見ることで、未来の進み方を考えているんだと気づいた。
3. じゃあ、過去と未来って、やっぱりつながってるの?
これは、自分でもちょっとびっくりしたけど、
「過去」と「未来」って、真逆のように見えて、
実はつながってるんだなって思った。
たとえば――
✔ 父さんがルーツを知ったことで、
「自分の家系はこんな風に移り変わってきた」
「この土地に住んでいるのには意味があったかも」
そう思えば、
これからの生き方にも自信が持てるかもしれない。
✔ 僕が理学療法士を目指す理由のひとつは、
ケガをしたときに先生が親切にしてくれた過去の体験。
つまり、僕だって“過去”に動かされている。
過去はただの昔話じゃなくて、
「今の自分を形づくるヒント」であり、
「未来への道しるべ」でもあるんだ。
4. 「自分を知ること」は、他人を理解する第一歩
もうひとつ気づいたことがある。
父さんが祖先の話をしたとき、
僕は「別に知ったって意味ないじゃん」と思っていた。
でももし、
自分のルーツを知ることで、
他の文化や人を尊重する気持ちが芽生えるなら、
それはすごく価値のあることだと思う。
✔ 自分がどこから来たかを知ることで、
他人がどこから来たかも自然と気になる。
✔ 自分の祖先が、戦争や移民、災害を乗り越えてきたことを知れば、
今の暮らしが当たり前じゃないとわかる。
それは、
“今を生きる意味”を考えるきっかけにもなる。
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5. 僕がこれからも「未来」を大事にしていく理由
もちろん、僕はまだ中学生。
未来を中心に生きていくべきだと思う。
✔ 進学のこと
✔ 健康な体づくり
✔ 仕事の夢
✔ 人との出会い
これから起こるすべてが、
僕の「今」をアップデートしてくれる。
でも同時に、
過去を「ただの昔話」って切り捨てるんじゃなくて、
「今と未来をつなげるための参考資料」として、
大事にできたらいいなと思った。
まとめ:過去は“未来と関係ない”んじゃなくて、“未来と向き合うためのヒント”だった
✔ 中学生の今は「未来」に意識が向くのが自然
✔ 大人が「過去」に興味を持つのは、人生を見直すタイミングだから
✔ 過去と未来は切り離せない——むしろ、つながっている
✔ 自分のルーツを知ることは、「今の自分」を深く理解する手がかりになる
✔ 「未来をつくるために、過去を知る」って考え方もアリだと思った
次に父さんが遺伝子検査の結果を話してくれたら、
「へぇ、すごいじゃん」って素直に聞けそうな気がする。
そして僕自身も、
未来に向かって前に進みながら、
ときどき“自分の原点”を思い出せるような人になれたらいいなと思う。
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