父さん、なんでそんなに頑張っちゃったの?
「この前の休みに、きょうだいで実家の庭の木を切ってきたんだよ。いやー、大変だった。腕パンパン」
そんな話を聞いたのは、父さんとのビデオ通話のときだった。
父さんは今、東京で単身赴任中だけど、たまに新潟の実家に帰ることがある。
今回はきょうだいで庭の手入れをしようって話になったらしく、
ノコギリ片手に頑張ったらしい。
でも正直、僕は思った。
「それ、プロに頼めばよかったんじゃね?」
だって、父さんの話を聞いてるだけでも、
枝は太いし、脚立に登ってヒヤヒヤするし、
切った木は重くてゴミに出すのも大変だったっていうし。
時間も体力も使って、何が楽しいのかよくわからなかった。
僕は14歳、中学生。
スポーツでケガした経験から、将来は理学療法士を目指してる。
だからこそ、“体を壊すリスク”に敏感でもあるし、
“効率の良さ(=タイパ)”を意識するタイプだ。
そこで今回は、
「大人ってなんで庭仕事とか自分でやるの?」
という素朴な疑問から、
プロに任せることの価値について、
僕なりに考えてみることにした。
1. 大人って、なんでも“自分でやろうとする”生き物?
うちの父さんに限らず、
大人ってなんか「自分でやること」にこだわる人が多い気がする。
✔ 網戸の張り替え
✔ 車の洗車
✔ ふすまの修理
✔ 庭の草むしり
✔ 家具の組み立て
なんでもDIY(Do It Yourself)で済ませようとする。
でもそのたびに「時間がない」とか「肩が痛い」とか言ってて、
なんか矛盾してない?って思う。
◆ 僕なりの仮説:なんで大人は自分でやりたがるのか?
- お金を払うのがもったいないと思ってる
→「これくらいなら自分でできる」と思いがち。 - 昔は“自分でやるのが当たり前”だったから
→プロに頼むっていう選択肢がそもそもなかった時代。 - やり終えた達成感がある
→「自分で切った木を見て満足」っていう気持ちもあるらしい。
でもね、僕は思う。
“達成感”より“腰痛”になるリスクの方がでかくね?
しかも、時間と労力を使ってその結果なら、
「プロにお願いした方が圧倒的にタイパ良い」と思うんだけど。
2. 庭仕事を“プロに任せる”ってどうなの?
父さんのエピソードをきっかけに、
庭仕事をプロに任せたらどうなるのか、ちょっと調べてみた。
◆ 庭木の伐採、プロに依頼した場合の相場(ざっくり)
木の高さ | 料金相場(1本) |
---|---|
小木(〜3m) | 約3,000〜8,000円 |
中木(〜5m) | 約8,000〜15,000円 |
大木(5m以上) | 約20,000円〜 |
これに加えて、
処分費・出張費などもあるけど、
たとえば中型の木が3本あっても、全部で3〜4万円くらいで済むケースもあるらしい。
高いって思うかもしれないけど、
父さんたちは3人がかりで2日間も費やしたって言ってた。
それって、
・3人×2日=のべ6人日分
・その間の移動・道具・ゴミ処理 etc.
それ全部合わせたら、金額的にも時間的にも、
絶対プロに任せた方が効率いい。
3. タイパ(タイムパフォーマンス)で考えるとどうなる?
僕たちの世代って、
「タイパ」=タイムパフォーマンスをすごく大事にする。
YouTubeも2倍速、TikTokも30秒、
授業動画も必要なとこだけ飛ばし見。
「時間をどれだけ効率よく使えるか」が、
一種の価値基準になっている。
だからこそ、こう考える。
父さんが2日間かけて庭の木を切った → タイパ悪すぎ!
2日かけて疲れて、怪我のリスクまであるなら、
1日で終わって、しかもキレイに仕上げてくれるプロに頼む方が、
コスパもタイパも断然良い。
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4. じゃあ、“何でもプロに任せる”が正解なの?
ここで一つ、考えなきゃいけないこともある。
「自分でやる意味って本当にゼロなの?」ってこと。
実際、父さんは庭の作業が終わったあと、
「疲れたけど、やって良かった」って言ってた。
きょうだいで協力して、
久しぶりに笑いながら作業して、
その達成感も大事だったのかもしれない。
だから、
“全部プロに任せる”が正解でもない。
◆ 僕の結論:タイパ重視 × 思い出重視 のハイブリッドが最強
- 危ない作業 → プロに任せる
- 軽作業や思い出づくり → 自分たちでやってみる
つまり、
「どこまでやって、どこから任せるか」を決めるのが現代の知恵なんだと思う。
まとめ:庭仕事を“やる意味”と“任せる価値”を見極めよう
✔ 大人が庭仕事を自分でやるのは、節約・達成感・習慣が理由
✔ でも時間・体力・安全性を考えると、プロに任せた方がタイパが良い
✔ チャレンジとしてのDIYはOK。でも無理をして怪我したら元も子もない
✔ “思い出作り”と“合理化”を上手に切り分けるのが令和的な選択
✔ 将来の僕は、必要なことに集中するために、任せる勇気を持ちたい
今度父さんと庭の話になったら、
こう言ってみようと思う。
「やってみるのもいいけど、プロに任せるのもカッコいい選択だよ」って。
そして、将来自分が大人になったときには、
“自分でやるべきこと”と“任せていいこと”を見極められる人になりたい。
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