バレンタインデーの主役は誰？—女子高校生の美咲が考える「本当の意味」

バレンタインの話題が増えてきた

2月に入ると、クラスの女子たちは自然とバレンタインの話題で盛り上がる。
「友チョコどうする？」
「今年は何作るの？」
「ラッピング、かわいいの見つけた！」

お菓子作りが得意な子は、すでにレシピを考えているし、
ラッピングにこだわる子は、百均や雑貨屋で可愛い袋を探している。

でも、ふと考える。
「バレンタインの主役って、誰なんだろう？」

昔は「好きな人にチョコを渡す日」だったのに、
今は「友達と楽しむ日」になっている気がする。

そんなことを考えていたら、
弟の亮太が「イマドキのバレンタイン」について話していたのを思い出した。

亮太の話を聞いていると、どうやら男子中学生の間では、バレンタインは「もらえるかどうか気にする日」になっているらしい。

「バレンタイン、もらえたら嬉しい？」
そう聞くと、亮太は「別に…」と答えるけど、
明らかに気にしているのがわかる。

「男子はそわそわしてるくせに、強がる」
それがバレンタインのあるあるなのかもしれない。

でも、私たち女子は違う。
バレンタインは「誰かに渡す日」というより、「友達と楽しむイベント」になっている。

「友チョコ」がバレンタインの主役
最近は、「本命チョコ」よりも「友チョコ」が圧倒的に多い。

友達同士でチョコを交換するのが当たり前になっていて、
「今年は何作る？」と、まるでイベントのように計画している。

✔ 手作りのクッキーを焼く
✔ 可愛いラッピングで個性を出す
✔ SNSに載せるために写真映えを意識する

バレンタインは「誰かに想いを伝える日」から、「みんなで楽しむ日」に変わってきている。

一方で、「本命チョコ」を渡す子は、かなり少ない。
理由はいくつかある。

✔ 「振られたら恥ずかしい」
✔ 「好きな人がいない」
✔ 「告白する勇気がない」

実際、私の周りでも、本命チョコを渡した子はほとんどいない。
むしろ、好きな人がいても「友チョコ」として渡す方が多い。

「本命チョコ＝ガチ告白」みたいな雰囲気があるから、
ハードルが高く感じるのかもしれない。

ここで、最初に考えた「バレンタインの主役は誰か？」という問いに戻る。

一般的には、「チョコをもらう男子」が主役のように思える。
でも、実際は「渡す女子」の方が、ずっとバレンタインを楽しんでいる。

✔ お菓子を作る
✔ ラッピングを工夫する
✔ 友達と交換して盛り上がる

結局、バレンタインは「もらう人」ではなく、「渡す人」が楽しむイベントなのかもしれない。

「義理チョコって、意味あるの？」
そんな意見もあるけど、私は「義理チョコこそバレンタインの本質」だと思う。

バレンタイン＝感謝を伝える日
本命チョコじゃなくても、
✔ 「いつもありがとう」の気持ちを込めて渡す
✔ 「お疲れさま」の意味を込めて職場の人に渡す

こういう文化があるのって、素敵なことだと思う。

結局、バレンタインを楽しむコツは、「誰かのために何かをすること」なのかもしれない。

✔ 友達にチョコを作る
✔ 家族にお菓子を作ってあげる
✔ 日頃の感謝を伝える

こういう気持ちでバレンタインを過ごすと、「もらえたかどうか」だけにこだわるより、ずっと楽しくなる気がする。

✔ 昔は「本命チョコ」だったけど、今は「友チョコ」が主流
✔ もらう側（男子）より、渡す側（女子）が楽しんでいる
✔ 義理チョコ＝感謝を伝える大切な文化
✔ 「誰かのために何かをすること」が、バレンタインを楽しむコツ

バレンタインの主役は、もしかしたら「チョコを渡すすべての人」なのかもしれない。
そして、それを受け取る側が、どんな気持ちで受け取るかが大事なんだと思う。

私は今年、友達とチョコを交換するだけじゃなく、家族にもチョコを作ってみようかな。
いつもお世話になっているお母さんに、ささやかな「ありがとう」を込めて。