【自分の子どもが新入社員になったら】母としてできること・やってはいけないこと

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夫の会社に新入社員がやってきた

「今年も新入社員が入ってきたよ。」

夕食の時間、夫がそんな話をした。

夫の誠一は47歳で、東京で単身赴任をしている。会社では部長をしていて、毎年この時期になると、新入社員の受け入れで忙しくなるらしい。

「今年の新人たちはどう?」と聞くと、「優秀だけど、慎重な子が多いな」と答えた。

「最近の新入社員は、やたらと『正解』を求めるんだよな。『これで合っていますか?』ってすぐに確認してくる。もちろん、間違えないようにするのは大事だけど、仕事って、答えがないことも多いんだよな。」

この話を聞きながら、私はふと考えた。

「うちの子どもたちが新入社員になったら、私はどんな母親でいたいだろう?」

長女の美咲は17歳で、ITエンジニアを目指している。
長男の亮太は14歳で、理学療法士になりたいと言っている。

あと数年もすれば、この子たちも社会に出る。
そのとき、母親としてどんなサポートができるのか、逆にやってはいけないことは何かを考えてみた。


1. 親としてできることは「過保護にならず、見守ること」

夫の話を聞いて思ったのは、新入社員の成長には「適度な距離感」が必要だということ。

仕事を始めたばかりの子どもが不安に思うのは当然だ。
でも、そこで親が過度に手を出してしまうと、自立のチャンスを奪ってしまうかもしれない。

だから、親としてできることは、「必要以上に干渉せず、困ったときには寄り添うこと」 だと感じた。

◆ 1. 相談には乗るけれど、答えを出しすぎない

「お母さん、新入社員って、どんな感じなの?」

もし美咲や亮太が、社会に出る前に相談してきたら、私はこう答えようと思う。

「最初は大変なことも多いけど、慣れてくれば楽しくなるよ。」

親としては、「こうすればいいよ」「ああすればいいよ」と言いたくなるけれど、それを言いすぎると、子どもが自分で考える機会を奪ってしまう

だから、基本的には本人が考えて決められるように、「ヒントを出すくらい」にとどめておくのが大切なのかもしれない。

◆ 2. 「失敗するのが当たり前」と伝える

夫は、「新入社員は失敗して当たり前」と言っていた。

「最初から完璧にできる人なんていない。だから、どんどん失敗して、そこから学んでいけばいいんだよ。」

これを聞いて、私も納得した。

子どもが社会に出たとき、きっと何度も壁にぶつかるだろう。
でも、そのたびに「大丈夫だよ、みんなそうだから」と伝えてあげたい。

「失敗しないように」と過保護になってしまうと、子どもは挑戦することを怖がるようになってしまう。

だから、「失敗しても、それは成長のチャンス」 ということを、しっかり伝えておきたい。


2. やってはいけないこと

子どもが新入社員になったとき、親がやってはいけないこと もあると思う。

◆ 1. 仕事に口を出しすぎる

「会社の上司が厳しい」
「仕事がきつい」

そんな話を聞くと、つい「そんな会社辞めちゃいなさい!」と言いたくなるかもしれない。

でも、社会に出ると、どんな職場でも大変なことはある。
そのたびに親が「辞めなさい」と言っていたら、子どもは耐える力を身につけられない。

もちろん、ブラック企業だったり、過度なストレスで健康を害しているなら別だけど、「ちょっとつらいから辞めたい」というときに、すぐに賛成するのは違うのかもしれない。

「辛いときは、どうしたらいいか一緒に考えよう。」

そういうスタンスでいれば、子どもも自分で解決策を見つけられるようになるはずだ。

◆ 2. 「親の経験」を押し付けすぎない

「私の頃はこうだった」
「お父さんの時代は、もっと厳しかった」

つい言いたくなってしまうけれど、今の時代と昔では、働き方が違う

もちろん、参考になる話はしてあげたい。
でも、「昔はこうだったから、あなたもこうしなさい」というのは、子どもにとってプレッシャーになってしまう。

親の経験を話すのはいいけれど、「子どもの時代に合ったアドバイス」を意識することが大切なのかもしれない。


3. 子どもが新入社員になる前に伝えておきたいこと

今のうちに、社会に出る前に伝えておきたいことがある。

「挨拶は大事」
どんな仕事でも、最初に大切なのは「挨拶」。
挨拶がしっかりできるだけで、相手の印象が変わる。

「報連相(報告・連絡・相談)はしっかり」
仕事でミスをしたとき、一番ダメなのは「黙っていること」。
問題が起きたら、すぐに相談することが大事。

「自分で考えて動くこと」
指示を待つだけでは成長できない。
「次に何をしたらいいか」を考えて動けるようになれば、仕事が楽しくなる。

「無理しすぎないこと」
仕事は大事だけど、無理しすぎて体を壊したら意味がない。
辛いときは、一人で抱え込まずに誰かに相談することが大切。


まとめ:子どもが新入社員になったら、母としてどう接するか

✔ 相談には乗るけれど、答えを出しすぎない
✔ 失敗するのは当たり前だと伝える
✔ 仕事に口を出しすぎない
✔ 「親の経験」を押し付けすぎない
✔ 社会に出る前に大事なことを伝えておく

子どもたちが社会に出たとき、親としてどんなサポートができるかを考えてみた。

「社会に出ること」は、大人にとっては当たり前のことだけど、子どもにとっては初めての経験。
だからこそ、焦らず、じっくり成長を見守っていきたいと思う。

「自分で考え、自分で成長できるように、そっと背中を押す。」

それが、母としてできる一番のサポートなのかもしれない。

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